朝晩は手袋いるかしら?って躊躇する位少し寒くなってきましたね。
都内でも木々が少し色付いてきました。
今の風邪はたちが悪く、治ったと思って気を緩めているとあれ?また
おかしいかなという感じで何度もぶり返すようです。
皆様くれぐれも風邪にお気をつけてくださいね!観音さまの続きです。まだまだ大きいのでぐんぐん彫っていきます!
前回ご紹介した
「両締めバイス(万力)」。これを使わせて頂き、ざくざく削ります。
大きくシャープに面を取っていきます。大きな平ノミで削るといっぱい削れます。
地べたに座って足で本体を挟んで削る、というやり方も力が入ってよいらしいのですが、
お教室では机と椅子なので出来ません。
この両締めバイス、女性には絶対いい!と思いました。
男性は通常女性より力がありますからそんなに苦にならない作業なのかもしれませんが、
力の足りない女性には結構キツく、これは強い味方です。
きちんと本体が挟まれていてガタガタしないので、彫刻刀で力を入れて彫ることに
専念出来ます。
そうして第一段階の体の角を取る作業が終わった姿がこちら。
少~しだけ丸みを帯びてきました。この「面を取る」作業ですが、平ノミで取ると書きましたが、
丸刀で横削りという方法も
いっぱい取れて「面」が見えるので、こちらも固い木の部分を削るときなどは良い方法だと
先生に教わりました。
こんな感じです。ノミ痕が横になっているのがお解りでしょうか?次に頭の形を少し出していきます。
今回私が彫っている聖観音菩薩さまのヘアースタイルは、長い髪を頭の上で束ねて
髷を結っています。
よくお相撲さんなどはちょん髷(まげ)を結っていますよね?
観音さまなどの場合は、これを
「宝髻(ほうけい)」といいます。
基本的には髪の根元を紐で縛るのですが、それが一カ所だったり、二カ所だったり
その先を花形に結ったりと実に様々なお洒落な髪型をしてらっしゃるのが解ります。
今度機会がありましたら髪型にも注目してみてくださいね!
今回はここでおしまいです。次回もざくざくと形を出していきます~!
寒い時期、この作業は体が暖まりいいかもしれませんね~。
でもお教室の外に出たときの気温差にはちょっとビックリ。